JAXA角田宇宙センターでインデューサ試験を実施しました
試験概要
内海研究室では、将来の高性能・高信頼ロケットエンジンに必要となる
「インデューサ※のキャビテーション不安定現象の解明と抑制技術」の研究を進めています。
今回、当研究室で設計・製作したインデューサ(供試体)、および可視化観察が可能な透明ケーシングを用い、JAXA角田宇宙センターのキャビテーションタンネル(水流し試験設備)にて共同試験を行いました。
※インデューサ:ロケットターボポンプの入口に設置され、液体燃料を吸い込みやすくするための羽根車。キャビテーション(気泡の発生)と密接に関係し、エンジンの信頼性を左右します。
可視化観察実験の最終調整を行う B4 四條
キャビテーションタンネル試験設備前での集合写真(JAXA職員および航空宇宙技術振興財団職員の皆様と)
今回のシリーズ試験では、
- キャビテーションの発生・遷移・不安定挙動の可視化
- インデューサ近傍の圧力変動の計測
- 独自工夫による観察手法の高度化
といった多角的な計測を行い、インデューサの性能・安定性向上に資する貴重なデータが得られました。これらの知見は、将来の再使用型ロケットエンジンや次世代宇宙輸送システムの設計指針に生かされる成果です。
参加メンバー
内海教授、D2 岸本、B4 四條の3名が参加し、JAXAの皆様と協力して試験を実施しました。
製作にご協力いただいた関係者の皆様、ならびに試験環境をご提供いただいたJAXA角田宇宙センターの皆様に深く御礼申し上げます。
🔗 関連リンク:
ロケットインデューサの研究紹介ページ
JAXA角田宇宙センター