Engine cycle

エンジンシステム解析技術

複雑な熱流動現象を”システム視点”で捉える

我々は、ロケットエンジンを複数のサブシステムから構成されるシステム(System of Systems)として捉えています。
ポンプ、タービン、燃焼器、熱交換ノズルなど、個別の要素にアプローチするだけでなく、それら全体のつながりや相互作用を俯瞰してロケットエンジンに関する種々の研究課題に取り組みます。

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【1次元熱流動解析】
ロケットエンジンのコンポーネントを数理モデルで表現し、管路流れの1次元熱流動解析を行います。配管各部の圧力や流量、温度を時間発展的に計算することで、システム特性を明らかにします。

エンジンサイクルシミュレータ

ロケットエンジンは、タービン駆動方式によって様々なエンジンサイクルが存在します。本研究では、コンピュータシミュレーションを活用し、電動ポンプサイクルやフルフロー二段燃焼サイクルといった新形態のエンジンシステムの開発に資するモデルの構築に取り組んでいます。

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【アジャイル開発の推進】
本研究で構築したシミュレータは、民間企業との共同研究を通じて実際のエンジン開発にも活用されています。高精度なシミュレータを構築し、モデルベースによるアジャイル型開発に取り組んでいます。