超小型人工衛星「HOKUSHIN-1」
HOKUSHIN-1
室工大、東北大、北大が共同開発した3U CubeSat「HOKUSHIN-1」。
大学やベンチャー企業などの小規模な組織でも月以遠の深宇宙探査が可能となるよう、三つの技術を実証。
展開式太陽電池パネル
深宇宙探査において、衛星の測位・通信や推進器の電力を補う、
薄型かつ大電力発電が可能な展開式太陽電池パネルを開発。
大電力発電を実現するため、コンパクトなヒンジを設計。
ヒンジ部品が基板側に突出しない構造により、セル設置面積を確保。
さらに、シャフトを用いたシンプルでコンパクトなラッチ機構を開発。
保持解放機構
打ち上げ時にパネルを安全に保持するための機構。
形状記憶合金(SMA:Shape Memory Alloy)をロック解放用アクチュエータとして使用。
ゼンマイバネの力でパネル保持を解除する、てこの原理を利用した倍力機構を採用。
形状記憶合金を使用することで、従来のテグス溶断式に比べ扱いやすく、
再使用が可能な保持解放機構を実現。
引用:三好他,2U サイズ超 型衛星「ひろがり」ミッション部の各種試験と開発,
第63回宇宙科学技術連合会講演集, JSASS-2019-4836, P64,(2019)
今後の予定
国際宇宙ステーション(ISS)より放出され,地球低軌道での技術実証を行い
月以遠の深宇宙探査に向けた技術実証を目指す.