実機サイズでの供試体を用いた空力試験や分離・射出試験を行うための設備を高速走行軌道実験設備という. (走行台車はロケットスレッドと呼ばれる) ロケットエンジンにより推進力を得て軌道上を走行し,高速度・高加速度を再現することができる.
現在,300mの軌道において最高速度約400km/hまで達している.将来的には3km軌道でMach2.0(2448km/h)まで高速化させることを目的としている. また,軌道面との摩擦抵抗を低減するために運動状態を把握することが必要となる.
複数の物体によって構成される運動や動力学を解く力学である.
機械の駆動等の解析に多く用いられ,複雑な運動を解くことができる.
MBD解析モデル
ロケットスレッドは走行中に,推力や摩擦抵抗の影響下にあり,質量変化も伴うため軌道面との摩擦状態は時々刻々変化する. そのためMBDによる剛体の相互作用をモデル化しシミュレーションを行うことで接触部での摩擦挙動を解明する.
MBD解析結果(速度履歴)